カカシの話

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783 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/02/13 05:55

>>781
古本屋で買ったワニ文庫の「とびっきり超怖〜い話」って本にカカシの話があったよ。

ある日、Hさんはキノコを採りに山に入って迷ってしまった。
何時間も山中を彷徨っているうちに日も暮れてきて、焦りを覚えた頃に
やや拓けた場所で5〜6人が焚き火を囲んで座り込んでいるのが見えた。
ところが道を聞こうと声をかけてもまるで返事が無い。
近づいて見ると、それは木の枝を組み合わせた上に古着をかぶせたカカシだった。
ゾッとして、「焚き火が燃えているのでまだ近くにこれを作った者がいるはずだ。
だがこんな場所でこんな物を作るような奴には会いたくない」と踵を返した時、
足元の焚き火に照らされたカカシの影が大きく動いた。
振り返ると、手前の背を向けたカカシの一つがユラリと立ち上がるのが見えた。
「バカな、全部確かめたのに・・・」 呆然とするHさんの目の前で、他のカカシも
フラフラと動き始めた。
最初に立ち上がったカカシがぎくしゃくとこちらに向き直ろうとするのを見たHさんは
ダッシュでその場から逃げ出し、ズタボロになりながらも何とか下山できたという・・・。



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