生きたゼリー

前へ 次へ

818 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/15 02:39

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

ある山岳国立公園でキャンプしていた時のこと。
川で水を汲んでいると、水中の手にかかる抵抗がいきなり増えた。
まるで手の周囲の水だけがゼリーにでもなったかのようだった。

次の瞬間、ゼリー状の水が腕を伝って身体に這い登り始めた。
酸でも噴いているのか、腕に痛みをおぼえる。
動転したガイドは、自分の腕ごと近くの焚き火に突っ込んだ。
軽い火傷と引き換えに、生きたゼリーを引き剥がすことに成功したのだという。
それはするすると動いて、川の中に流れ込み、見えなくなってしまった。

上手く捕まえてりゃ、俺の名前が残ったかもな。
そう言ってガイドは笑っていたそうだ。




Part6 に戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送